入門者のための道具紹介〜クランプ(大)
- 2018.08.16
- 入門者のための道具紹介
今日は、クランプと呼ばれる圧締をするための道具を紹介します。
クランプは、様々な種類と大きさがあり、弦楽器製作・修理をする上でももっとも種類の豊富な道具であると言えるかもしれません。
そのため、すべてのクランプをいっぺんに紹介することは難しいため、今回は比較的大きめのクランプを集めてみました。
クランプは木材同士を接着するために用いられることが多いのですが、それ以外にも一時的に道具や木材を固定して作業をしやすくしたり、工夫次第で様々な使い方ができる道具です。
写真を撮るために集めてみて気づいたのですが、上の写真のクランプはすべて外国製(ドイツ製、イタリア製、イギリス製など)です。
日本には「端金(はたがね)」と呼ばれるクランプの一種が多く見られ、はたがねもまた楽器製作などに使うことはできます。
しかし、それ以外の一般的にF型と呼ばれるクランプ(上の写真のタイプのもの)で、ホームセンターなどで見かけるものについては長い軸がやや細く、圧締している最中にクランプ自体が沿ってしまいコントロールが難しいものが多いため、使いやすいものを集めて使っているうちに外国製のものが増えてしまいました。
クランプは最初にしっかりしたものを揃えておけば、まず壊れたり、損耗したりすることがないため、購入をする前にぜひ一度相談をしてみてください。ヴァイオリン~ヴィオラ、チェロ、コントラバスにはそれぞれ別のサイズのクランプが必要になります。
また、Cam Clamp(カム・クランプ)と呼ばれる写真の左側のタイプのクランプなどは、ネジを必要としない構造のため、道具作りが好きな人であれば、ネジを切らずに自作をすることも可能です。
学校では写真に掲載したタイプ以外にも様々な大きさと種類のクランプを揃えていきますので、まずは学校の道具で試してみて、自分にとって最適なクランプを揃えていただければと思います。
クランプは汎用性の高い工具であるため、どこでも買えますが、参考までにいくつかのサイトを掲載しておきます。値段の高いおしゃれなクランプである必要はありませんが、クランプこそは文字通り質実剛健さが求められる道具なので、機能性を見極めていきたいものです。
オフ・コーポレイション(日本)
Woodcraft (アメリカ)
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