【コラム】コア・バリュー(中心的価値)

こんにちは、代表講師の髙倉です。

少し前に、価値についてふれたコラムを書かせていただきました。

価値の問題は、仕事選びにおいてとても大切なことなので、何度かに分けてふれていきたいと思います。

それはまた、このコラムを読んで下さっている皆さんに、将来「自分の価値観と合っている」と感じる仕事についてもらいたい、あるいそのような仕事を生み出せる人になってもらいたいと思っているからです。

特に、コア・バリュー(中心的価値観)と呼ばれる、皆さんの心の中にあって行動の土台となっている価値観を把握することはとても大事なことです。

なぜなら、これはとても本質的でごまかすことができないものであるため、皆さん自身のコア・バリューと、皆さんが属する社会的な場所(会社、業界、学校etc.)のコア・バリューが異なると、どちらにとってと幸せな結果が得られないことがしばしばあるからです。

先日、日本を代表するアウトドアブランドの1つであるスノーピークの山井太社長のインタビュー記事をネット上で読み、その中で「好きなことだけ!」を仕事にすることこそが仕事の醍醐味であり、挑戦すべきことだと書かれていました。

記事を見つけて読んでいただければ分かりますが、多くの人に山井社長がかっこいいと感じるのは、山井社長とは逆に「仕事だから仕方ないよね」と言ってしまう人があまりに多いからではないでしょうか。

本当に皆さんの根っこにコア・バリュー(中心的価値観)が感じられていれば、仕事のあらゆる側面が、「好きなこと」を実現するための必要な道程として、意味を帯びてきます。

弦楽器技術者の仕事もそのような側面があります。ぜひ皆さんにとっての、本当に大事にしていきたいことを、周囲の顔色を伺うのではなく、自分自身に問うて下さい。

モノにあふれた現代では、これを直感することがとても難しくなっていると思いますが、間違いを重ねたとしても、「これだ!」と思えるものを直感するまで、それを問いながら仕事や進路選びに向かい合っていくことが大切なことではないかと思います。またそこから逃げないことが、皆さん1人1人ならではの価値と、オリジナリティーある専門性を築く土台になると思います。

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