【コラム】どのような仕事も大仕事
- 2018.08.28
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こんにちは、代表講師の髙倉です。
弦楽器職人には高校卒業後に修行や修学に入った方も多いのですが、私自身は一般的な会社で社会人経験を経てからこの道に入りました。
社会人経験を経てから入ったことのメリットやデメリットについてはまた別の機会にお話しするとして、今日は社会人経験から知りえたことを1つお話ししたいと思います。現在すでに社会人の方にも、大学生、高校生の方にも参考にしていただける面があるかと思います。
さて、22歳で社会人になった当時の私にとって音楽に関わる仕事をすることは、夢のまた夢のようなことでした。
しかし、その夢のような仕事に就こう、弦楽器の技術を仕事にしようと思い、この道に入ることができたのは、実は最初に就職した会社での経験が大きく関係しています。
最初の仕事は音楽とは直接関係のない仕事でしたが、当時必要に迫られ何となく就職をしてしまった私にとっては、そこで真っ先に感じたことは、
「仕事とはここまで大変なことなのか」ということでした。
当時は仕事の仕方を何も知らなかったとはいえ、終わらないプロジェクトをいくつも抱え、深夜までの残業は日常的で、朝から働き翌朝にタクシーで帰ることも珍しくありませんでした。
文字通り四六時中仕事に囲まれ、また直属の上司や先輩社員も日夜を問わず奮闘している姿を見て、仕事で成果を出すということが、どれだけ大変なことかということをまざまざと気づかされたのです。
そして、その時に「(仕事というものが)これだけ大変なら何でもできるのではないか」とも思えたのです。
また、何でもできるならば、四六時中そのことを考えていても時間が惜しくないと思えるようなことを自分の仕事にするべきではないかとも思えました。
それが自分にとってはかつては夢のような仕事であった音楽に関わる機会のある仕事であり、バッハの時代からその姿をほとんど変えることなく今にその音楽を運ぶ弦楽器の技術者の仕事でした。
弦楽器の職人になるのは、人によっては簡単なことではありませんが、それはどのような仕事についても言えることです。
弦楽器の職人になろうとすれば、最初の数年は寝ても覚めても弦楽器のことを考えるぐらいでなければなかなか仕事の領域にはたどり着けないと思います。しかし、好きなことであれば必ずそれができます。
皆さんにとって、四六時中考え、取り組んでいても楽しいこととははどんなことでしょうか?ぜひそれを見つけていただきたいと思います。そして、それが音楽であり、ものづくりであり、弦楽器であるならば、ぜひ一度当校を訪ねてみて下さい。
皆さんがそれぞれに秘めている本当に好きなことに気づき、仕事にしていただけることを願っています!
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