入門者のための道具紹介〜豆鉋(まめがんな)

今日は童話に出てくる小人靴のような小さな鉋、豆鉋(まめがんな)を紹介します。

豆鉋は文字通り、手のひらに乗ってしまうような小さな鉋です。鉋の裏が平らなものと、丸まっているものがあります。

もしかしたら、ヴァイオリン職人がこの豆鉋で、板を削り出している姿を見たことがある方もいるかもしれませんね。

このヴァイオリン製作ならではの小さな鉋ですが、実は「あると便利だけど、無くても仕事ができる」道具の一つなのです。

先に紹介した丸鑿(まるのみ)があれば、実は豆鉋はなくてもヴァイオリンは作れます。

しかしプロともなれば、仕事のクオリティと同時にある程度の早さも求められるので、現代の製作風景の中では、鑿でギリギリまで荒取りをした材を豆鉋で仕上げに近づけていくことがよく見られます。

豆鉋は真鍮や軟鉄の板から、自分で作ることもできるので、必要に応じて作って、使ってもいいですね。

写真の豆鉋鉋は、上から台湾製、フランス製、イギリス製、ドイツ製、イタリア製です。とてもかわいい道具なので、いつの間にか集めていました。どれもしっかり使うことができます。

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